河童仰臥之水辺、水草稿之室

主にデレステ関連の記事が置いてあります。完璧主義という病を克服し、日常の彩りに毛を生やすためのもの。

首藤葵の描き方講座(と見せかけた備忘録)

 

 

「首藤葵の絵が少ない!!」

 

そう嘆く声をよく見かける気がします。

嘆きまではしませんが気持ちはわかる、わかるわ。

 

自分一人でシコシコ描いてチリツモ方式でもいいのですけど、

折角だから首藤葵を描ける人材を増やした方が早くない?

と、思い立ったので…

 

自分なりの首藤葵の描き方を講座風の備忘録としてまとめ、

そして衆目に暴露することで

【首藤葵を描ける人材を増やして葵絵の総量を増やしてしまおう大作戦】

となるのではないか!そう思いついた次第に行動して、

こう記事としてカタチになりました。

 

 

あ、ちなみに顔面、しかも正面だけです。

ナナメとか横顔、さらに全身までやるとレクチャー内容多すぎるので…。

 

こちらが、完成画像です。

あっ、首とか肩とか、文字とかはオマケで描いちゃったものなので、

この記事で言及しているのは顔面だけだとご了承ください…。

 

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全部でステップ1~6まであります。

思ったより詳しく書いてしまったので、けっこう記事長いぞー!

 

さ本題へgo

 

 

 

 

 

 

ステップ1

【頭のアタリをとる】

 

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まず、逆タマゴ形の「頭部アタリ」をとります。

頭蓋骨に顔面の筋肉配置してから皮をかぶせた状態のやつですねー

 

画像の下にあるのは失敗例です。

 

 

 

・逆タマゴを描くための基準点を打つ・

 

 

首藤葵は、これでもか!というくらいのクリクリ丸顔なので、

頭部のアタリをキッチリな十字でとることが可能!

中心点から上下左右の長さの等しい点を打てばOKです。計5つの点。

 

真ん中の点が「眉間の点」

左に打つ点が「右耳生え際上端」

右に打つ点が「左耳生え際上端」

上に打つ点が「頭頂部(百会)」

下に打つ点が「アゴの中心」

※耳は、描かれる葵側での左右を指してるので描画する人間とは逆になります

 

この5つの点を参考に、逆タマゴ形になるような線を描きます。

下半分、アゴの部分にてホームベースの形も少し意識すると、頬の線のふっくら感を出せるかも?

 

左右対称ぎみであれば大抵大丈夫です、逆に言うと、

この時点で左右対称になってないまま後々の作業を進めてしまうと

作業終了時点での出来に「なんかいびつ」と感じてしまうこと請け合いですので…

この時点でキレイにできるかどうかが最後までのカギとなります。

 

この時点でヘタな妥協をしてしまうと、後々の作業時間も水の泡感が増してしまうので

ここちゃんとやらないと非常にもったいないのです。

 

 

 

 

 

 

ステップ2

 

【顔面パーツの位置を決める】

 

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先ほどに打った5つの点と、その十字線を参照しながら

各パーツの基準点を新たに打ってゆきます。

 

・おはな・

 

中心にある「眉間の点」から、

下にある「アゴの中心点」までの距離をとって…

真ん中らへん(アバウト気味でok)に「鼻の基準点」を打ちます。

(画像で青)

 

 

・おめめ・

 

「眉間の点」から左右の「耳生え際上端点」までの

距離でいう真ん中に「目の中心基準点」を打ちます。

この点は、あとで描く「瞳」の中心の基準になります。

(画像で緑)

 

 

・おくち・

 

前述の鼻同様に、「眉間の点」~「アゴの中心点」での距離をとって…

「鼻の基準点」を、2/4(=1/2)とすると

「口の真ん中基準点」は、3/4あたりの位置になります。

(画像で青)

そして、

前述の「目の中心基準点」から真下におろした適度な位置が

「口の左右端基準点」となります。

(画像で黄色) 

 

おクチの形状を変えたいときに役立つのが、

この「口の左右端基準点」です。

どんなに大口ぽっかり開ける表情だろうが、

口さけ女でない限り、おクチの左右端はこの点を超えません。

つまり、この左右の範囲内で納められれば、おクチが自然に見えやすいのです。

 

 

・おみみ・

 

左右にある「耳の生え際上端点」から、描きます。

わざわざ<生え際>の上端と表現していたのには理由があって、

耳そのもの上端は、生え際よりも高い位置にあるからです。

画像の左上にある絵を参照ください。

そして、耳の生え際下端は、前述の「鼻の基準点」と同じ高さにします。

(画像で赤、それと青) 

 

 

・耳と目の高さについて・

 

耳の生え際上端だとか面倒な表記してて覚えにくい!!

ってなるかとも思われますので、イメージしやすく表現します。

 

「メガネのつるは、まっすぐ」

だという事実を振り返っていただくと、

耳と目の高さの関係性がより鮮明になるかと思われます。

 

・メガネの真ん中は眉間で留めている

 

・メガネのつるを支えて(挟んで)いるのは耳の生え際だし、

 耳そのものの上端はメガネのつるを支える生え際より高い(じゃなきゃ挟めない)

 

まあ、関連してマジで細かいこというと

人間の顔面をしっかり描いたら、

瞳の高さは耳の生え際上端より少し低い位置にあるので

リアルの顔面デッサンの際はお気をつけください。

(メガネのレンズ中心点の高さ≠メガネのつるの高さ)

 

 

 

ここでも最初(ステップ1)の5つの点と十字線が影響するので、

ステップ1の時点でいびつだとガンガン後に響くことがおわかりいただけますでしょうか…

 

 

 

 

 

 

 

ステップ3

【顔パーツの基準点を参考に、パーツ詳細を描く】

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このあたりになってから

やっとナルシズムを発揮して気持ちよくお絵かきが出来るようになる箇所だと思います。

ステップ1、2がキレイにできてると、こっからホントに気持ちイイです!(ナルシスト並感)

 

全体として言えるのは、刻点したのはあくまで「基準点」であって

必ずそこを中心にパーツを描かなくてはいけないワケではなく、

顔全体のバランスを見やすく、考えやすくするための

アンカー的なとらえ方のほうがいいかもしれません。

その参照アンカーの周りに、顔全体のバランス見ながらパーツを描く…

というやり方の方が、後々の拡張性が高いです。

 

 

・おはな・

 

マンガやアニメのキャラクターは、

大抵「鼻そのもの」を描きません。魅力的じゃないからです。

なので…鼻はちゃんとありますよ~、ということでもって

「鼻の陰」を描くのです。もしくは「鼻の下端部分」のみ。

鼻の存在は示唆されないと魅力的じゃないからです。(某最強の地球人は例外)

 

なので、ステップ2にて刻点した

「鼻の基準点」の下にカゲを描きます。

 

鼻の陰の描きかたは自由でいいと思います。

マジで薄くしてチョン点ぐらいとかもありますし、

陰を大きめに、かつ濃くして鼻の高さや整い具合を強調することも可能です。

ここで個性とか、ご自身の好みを反映するポイントになります。

個人的には陰を濃くするほうが好み、ジョジョみたいなのとか。

 

 

・おくち・

 

ステップ2にて刻点した「口の中心基準点」から、「口の左右端基準点」まで

テキトーに描けばok

個人的には画像にある通り、

中心はあえて描かず

(オマケに小さくマルを付け足すと光沢の表現になって、うるるんリップに)

両端を濃く、かつ真上へキュッと描くと笑顔に見えやすいです。

 

 

・おめめ・

 

もしかしたらココだけやたら自信ある、というか練習したことあるんじゃないですかね?(偏見)

 

「上まぶた」と「瞳」のパーツで分けて考えてます。

 

「上まぶた」は、首藤葵の場合ですと、二等辺三角形で考えます。

けっこう上下にも大きく描けると、クリクリおめめの葵感が増します。

その二等辺三角形の片方の端っこに、小さく目尻の下まぶたを描くと、

これまた首藤葵っぽさが増します。

あとは、目尻側を比較的濃く、ちょっと太くするといいかも…?

 

目の描き分けは、キャラクターの大事なポイントが詰まってますので、

ココ!というところはおさえておきましょう。

 

上の画像にもあるとおり

「瞳」は真円を目指します。それでいて、

各パーツを合わせる際、「上まぶた」と「瞳」

スペースがしっかりあると首藤葵感が高いです。

 

あとは、個人的な担当アイドル5名様の目の描き分けメモ画像を載せますので、

こちらを参考にどうぞ。

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それぞれ首藤葵、西島櫂、浅利七海、真鍋いつき、ケイト、です。

 

 

 

 

で!やっぱりここからネックになるのが

・目を左右対称に描くこと

なんですよねー、正面の顔面絵の難関です。

これに関してはコレといった上達テクニックが思いつきませんでしたので、

まあ量描いてるうちに安定してくんじゃね?ははー、

なスタンスでいっちゃいましょう。

 

と、いうことで、左右対称に目を描くのが難しかったら

描こうとしている目そのものを左右非対称にします。

画像に注釈してある通り、ウインクさせちゃいましょう。

 

ウインクを描くとなると

ステップ2にて刻点した「目の基準点」を上から覆うような

「へ」の字を描けばよいのです。高さそろえて「>」でもいいよね。

ポイントとしては、

他方の開いてる目のヨコの長さ(目頭~目尻の長さ)と

ウインク目のヨコの長さが大幅にズレないようにしましょう。

長さだけだったらそれなりに左右対称っぽく…できないかな?

 

 

 

そこまでできたら、丸坊主の眉毛ナシ首藤葵がそこにいらっしゃるハズ!

さあさ、女将の「御髪」を用意してあげませう。

 

 

 

 

ステップ4

 

【髪の毛のアタリ、首藤葵M字をとる】

 

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最初にやることは、また基準点作りです。

首藤葵の髪型は複数あるのですが、普段のおまとめ三つ編みでいきます。

 

首藤葵は前髪を右に流して留めており、

その留めてる位置と分け目の位置が左右対称な感じがします。

 

ので!左側に描く(葵が右側につけている)髪留めの位置と、

髪の毛の分け目の位置を、前述の

「左右の瞳の基準点」から応用して導きます。

 

首藤葵はおデコもチャーミングなので、

画像の通り瞳の基準点から上に距離をとり

「オニのツノ」な位置に刻点します。

 

 

 「オニのツノ点」を決めたら、分け目から髪留めまで

右に流してる(左方へ描く)髪がたわんで下がってる下端点を決めます。

これ自分は大抵真ん中、つまり「眉間の点」を基準にして下端点を決めてます。

公式絵がコレに限らないことがあるので、下端点はお好みで左右にズラしてOK

 

たわんで下がってるからには、「オニのツノ点」よりも低い位置に刻点します。

あくまで今回コレ描いてるうえでの感覚ですが…

「眉間の点」→「オニのツノ点を結んだ線の高さ」の距離でいうと

3/4ぐらいですかねえ…

 

そうして、「前髪の下端点」と「オニのツノ点」

それと前述(ステップ1)の「左右の耳生え際上端点」(メガネのつる受け点)を

画像のような曲線で結びます。

 

「首藤葵の生え際(サイド)M字」、言い換えると

「首藤葵のサイドM」を描くのです。

 

 

 

そうしてサイドMを描いたら、こんどは「眉毛」を描きます。

 

高さは

「サイドM」と「上まぶた」の間、真ん中ほど。

ヨコの長さは

「上まぶた」を大きく超えない程度の長さでもって描きます。

 

どういう眉の形状にするかまで言及すると、

表情作りの話までハッテン♂してしまうので

今回は割愛させていただきます。前述の条件を参考にテキトーに描いてね!

 

 

 

 

そうしたら勝利は目前、次のステップへ。

 

 

 

 

ステップ5

 

 

【サイドMとツルッパゲ線を参考に髪を盛る】

 

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先ずは、サイドMのところを描きます。

分け目と髪留め→耳の生え際、の髪は曲線を重ねて画像のように!

 

そうしたら、髪の上側をデザインしましょう、

はい、また刻点します。

 

上端は「眉間の点」から真上に、つまり左右真ん中。

「髪の上端点」の高さは、ツルッパゲ線からの距離で

開いてる目の範囲ぐらいの高さ…でいいんじゃないかな。

葵ちゃんが両目瞑っている場合は、開眼状態を想像してがんばって!

 

 

そうしたら、「髪の左右端点」を刻点します。

高さは、サイドMで使用した

「前髪の下端点」の高さぐらいでいいと思います。画像だとちょい下ぎみかな…。

左右でいえば、耳そのものの端っこあたりに合わせます、

「耳の生え際点」ではないことにご注意ください。

左右で一番端にある肌色部分の点です。

 

そうすると、「髪の左右端点」は耳のナナメ上あたりに浮遊します。

 

 

では、刻点した各点を参照して髪の毛を描きます。

 

「髪の上端点」~「髪の左右端点」を描くときは

扁平しまくった三角おにぎりをイメージしてます。とがりすぎず、ふっくらと。

 

「髪の左右端点」から肌(耳)へと続く髪を描くときは、

耳そのものの上端を目安にするとちょうど良くなります。

耳の上端から少し外へはみ出すくらいかな…?

 

 

はい、そうしたら三つ編みのない首藤葵がお出ましだ。

三つ編みはですね、実際にヒモでサンプル作りましたよ。

ちゃんと描こうとしたらかなり気を遣うので、テキトーに。

 

首藤葵としてのポイントは、

左側に三つ編みを描く(右側で編んでいる)ことです。

だって葵ちゃん右利きなんですもの。

右利きのひとが、こう編む場合だと

やはり利き手の肩の前でアミアミするのでしょうね…

 

ではテキトーな三つ編みの例として

画像の通り、「閉じたハマグリ」みたいなのを繰り返して連ねましょう。

 

ここでまたポイント。髪の根元側から描くことです。

毛先からハマグリを連ねてしまうと、天文物理学級の問答が発生しかねない

エッシャー御用達なダマシ絵みたいになります。

髪の根元から先じてハマグリを連ねていき、毛先まで描くことをオススメします。

 

 

 

 

 

サァ!どうでしょう!!

もうここまで来たら、ほぼ首藤葵ですよ奥様!!

 

では、最後のステップ!

 

 

 

 ステップ6

 

【名称が謎の、あの耳横ピョコ毛を描く】

 

 

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あの毛をつけたら首藤葵の完成だー!!

 この毛は、某御方の生み出した

「かんたんしゅとうちゃん」よろしく、自由に描きましょう。

 

 

 

 

全体通して言うべきは、やはり

最初の十字や基準点をいかにキレイに配置して、

かつそれにこだわりすぎず全体のバランスを整えながら各パーツを描くか…

ですかね~。

 

 

 

あ、ちなみに

自分は描画については独学です、参考書とかはありますけど…

 美術学校とかで学んだワケではありませんので悪しからず。

つまり、技術的に保証された勉強の賜物ではなく、

下手の横好きが昂じた素人相撲だというのをお覚悟ください。

 

 

 

これで、記事については以上!!

 

上手に描けたら教えてくださーい!

褒めちぎります。

 

上手に描けなくても教えてくださーい!

追加で説明できるところがあれば、

状態をみてピンポイントに指摘できるかもしれません(素人なりに)